皮膚のかゆみ;掻くと神経は伸びてくる

かゆみとは、1660年にドイツの医師
サミュエル・ハーフェンレファーによって
掻きたいという衝動を起こす不快な感覚
と定義されました。

かゆみを伝える神経は
脊髄から皮膚まで伸びており、
C線維と呼ばれる最も細い神経線維です。

私たちの皮膚の表皮・真皮の境界部に
C線維の先端があり、
そこで刺激を感じると大脳皮質に伝達され
かゆみを知覚します。

さまざまな動物に共通する感覚であり
人間だけでなく
イヌ、ネコ、トリなども
かゆさを感じます。

白点病などにかかった金魚も
石や砂利に体をこすりつけて
掻こうとします。

    

かゆみには強弱があり、
ちょっとした違和感をもつような弱いものから
眠れないほどのものまで幅広くあります。

かゆみが強いと
集中力、判断力、作業効率などが
低下することもあり、
日常生活に支障を来してしまいます。

アレルギー疾患でかゆみに悩む方を
対象とした調査によると
かゆみによって労働生産性が約40%低下する
という報告があります。

    

それでは、かゆみを抑えるには
どのようにしたら良いのでしょうか?

根本的には、かゆみの原因を
取り除くことが重要で
その原因は4つに分類することができます。

皮膚疾患に伴うかゆみ
   アトピー性皮膚炎、じんましん、
   接触性皮膚炎

全身性疾患に伴うかゆみ
   慢性腎障害、肝硬変

神経障害性のかゆみ
   帯状疱疹後掻痒、脳血管障害

心因性のかゆみ
   ストレス、うつ病

         さくら

かゆいと、ついつい手が伸びて
意識せず掻いてしまうこともありますが、
掻くとかゆみは増幅します。

人間の脳は繰り返される刺激に対して
とぎすまされるように進化してきており、
皮膚をかくと
神経が表皮まで伸びてくる
のです。

神経が伸びると
わずかな刺激も感じとるようになり、
かゆみとして感じる状態になってしまいます。

もし、かゆみに過敏になったとしても
掻くのをやめて
皮膚の損傷が回復すれば、
伸びた神経はもとに戻ります。

したがって、かゆくならないためには
掻かないことが大切なのです。

    

かゆみの原因はさまざまなので
病院でそれぞれの症状に合った
治療を受けることが
かゆみを軽減する近道です。

我慢しすぎて、結果的に掻いてしまい
皮膚が傷ついて
さらに別の皮膚炎になることもあります。

早めに医師に相談して
ご自分に合った方法で
かゆみを抑えるライフスタイルを
見つけてください。


さくら皮フ科
http://sakura-hifuka.com
 

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